警備員の仕事は制服が定番です。
警備員の制服には、法律で定められた規定があります。この規定はとても大切です。
警備員が制服を着るのは、「そこに警備員がいる」ということを分かりやすくするためです。警察官と同じで、「警備中」ということが周りに伝われば、何か悪いことしようとしてる人の抑止力にもなりますし、一般の人々にも安心感を与えられます。誘導をするときなどでも、制服を着ていればすぐに目につきます。警備の仕事をするうえで、「自分が警備員である」ということを分かりやすくするのは大切だということです。
警備員の制服は、「警備業法」という法律に則ったものを着用する必要があります。警備会社は、業務を行う都道府県の公安委員会に、服装の色や型式を届け出さなければなりません。また、警察官と間違えられないように、公務員などの制服と区別がつくようにする必要もあります。
制服はルールに則って作られていますので、変に着崩したりアレンジしたりはできません。貸与された制服を指示通りに着ます。
警備員の服装と言えば制服だけではありません。身に付けてるものがいろいろとありますが、ひとつひとつ用途と目的があります。
施設警備などのそんなに激しく動かない業務では、「制帽」を頭に被ることがあります。制帽には各警備会社の記章が付いていて、制帽を被ってビシッとすることで、厳格な雰囲気とか貫禄がでます。それだけで、犯罪の抑止力につながるということもあります。
靴は、つま先が保護されて滑り止めが付いている安全靴を履くことがあります。疲れにくくて衝撃を吸収するので、施設警備や駐車場警備、雑踏警備などでよく使われます。長時間の勤務では必須アイテムです。
色は基本的に黒。警備の途中で靴紐がほどけると危険なことになるので、できるのでしたら靴紐が無い靴を履くほうがいいでしょう。
警備員の肩に紐が付いているのを見たことがありませんか?あれは警備員が使う警笛に付いている「モール」と呼ばれるものです。色によって役職を示したり、ケガの際の止血に使うこともあります。
交通誘導・警備員が光る棒を持っています。あれは誘導灯といい、ドライバーに合図を送って適切に誘導するために使います。遠くからでも誘導の合図が分かりやすいように光っているわけです。交通誘導には欠かせない道具の一つです。
警備員が付けている白い手袋は「白手」と呼ばれています。どうして白なのかというと、これも誘導灯と同じく、交通誘導をするときに夜間でも目立つようにするためです。
交通規制で使われる手旗も大切なアイテムです。旗を振って、進路を分かりやすく指示するために使います。
業務用無線やトランシーバーは、仲間と連絡を取り合うときに必要になります。何かトラブルがあったときは、スムーズな連携が求められるからです。
警備員の服装にはいろいろとルールや目的があるということです。警備員の制服と装備品には全部意味があります。
警備員にとっての仕事道具ですね。