近年は地球温暖化からの影響からか、夏になると記録的な猛暑が世界各地で続いています。屋外勤務が基本の警備員にとって、夏の仕事現場は非常に過酷だといえるでしょう。しかし、基本的には「休め」ポーズを保持しているため、手で顔を扇ぐこともできません。そこで、今回は警備員の暑さ対策について解説していきます。
警備員は夏の暑さや熱中症に特に注意が必要な職業といえます。熱中症で仲間が倒れることもあり、そのためシフトが伸びることも実際にあるようです。元気に働ける時間を延ばすために、夏の対策を怠らないことが重要となります。
まず、真っ先に実践してもらいたいのが、こまめな水分補給です。警備員の方が休憩中に好んで飲む飲み物は、ミネラルウォーターやコーヒー、緑茶などが挙げられるでしょう。ただ、コーヒーや緑茶は、カフェイン摂取による利尿作用や脱水症状が心配になります。暑さ対策、熱中症予防にはスポーツドリンクや経口補水液がより適切です。水分だけではなく必要なミネラルも含まれているためです。
暑い時は水分だけでなく塩分の補給も重要になってきます。汗をかくと塩分も失われ、バランスが崩れやすくなります。水分と違い、塩分補給は意識しないと不足してしまいがちですので注意が必要です。手軽に塩分を補給するのでしたら、塩タブレットが適しています。ポケットなどに入れて持ち歩きやすいという特徴もあります。スポーツドリンクも良いですが、糖分の過剰摂取に注意が必要です。ただし、高血圧など塩分制限をしている方は医師に相談が必要です。
暑さ対策には休憩時間も重要となります。休憩時間中は休憩スペースがある場合、なるべく冷房のある場所で休むか、仮眠することがおすすめです。しかし、現場によっては休憩所が用意されていなかったり、冷房などが完備されていなかったりすることもあるでしょう。そのような場合には、携帯扇風機などを活用し、どんな場所でもより快適に過ごす工夫をすることが必要です。
警備業務では、現場が短期間で変わることも多いでしょう。重要なのはその環境に合わせて、暑さ対策をすることです。ネッククーラー、携帯扇風機、コンプレッションウェア等の対策グッズもありますので、使用を検討しましょう。