警備の仕事にも内勤業務があります。具体的にどんなことをするのかということを説明します。
警備員の仕事における内勤の仕事は、ざっくり言えば「現場以外の仕事全般」となります。警備の仕事は、現場の警備だけをしていればいいというわけではなく、警備会社にはいろいろな役割の人が働いています。もちろんメインは現場の仕事になるわけですが、それ以外の人たちの存在も、本当に大事です。また、中には現場と内勤を掛け持ちしているような役割の人もいます。
警備員の内勤のメリットを挙げるとするなら、屋内で働くのがメインになることと、勤務時間が比較的安定することが挙げられます。警備員の仕事は屋外で長時間働いたり、夜勤があったりと、結構ハードな現場が多いです。そういうところで働くのが体力的にキツいのでしたら、内勤は大きなメリットになるでしょう。
ただしその分、やることの幅はすごく広くなります。覚えることも多く、会社に所属する警備員はじめ、たくさんの人と接することになるので、それがストレスになる方もいるかもしれません。
具体的に警備業の内勤にはどんな仕事があるのかを見ていきましょう。
事務仕事は、経理や人事、労務などをまとめて対応することになります。普通の会社にいる事務員さんと同じです。
警備の仕事でも、営業は非常に大事です。新規顧客獲得ための営業活動だけでなく、実際に動く案件の警備計画の打ち合わせなども、営業の大事な仕事です。
現場の警備員は、個々人が好き勝手に働くわけではありません。きちんとルールに則って働く必要があり、それをとりまとめるのが現場管理です。人員の手配や、休みをきちんと取らせる、逆に穴の空きそうな現場に人を入れるなど、仕事内容はいろいろあります。警備員からのクレームの窓口になることもあり、大変な仕事の一つと言えるでしょう。
新人教育も、内勤の仕事になります。もちろん現場で教える必要もありますが、基本的には、現場に派遣された警備員は、みな警備のプロです。そのように振る舞えるよう、前もって一通りのことは教えておく必要がある、というわけです。
現場巡察とは、現場を巡回して警備員の勤務状況などを確認していく仕事です。警備計画がきちんと動いているかをチェックし、必要に応じて修正、フィードバックをしていくのも主な役目になります。現場管理の延長と言えるかもしれません。
クレーム対応は、ちょっと気が重い仕事です。取引先や一般人から寄せられるクレームに対応しなければいけません。警備業は比較的クレームが多い業界でもあります。
夜勤の管制業務は、夜勤をする警備員を管理し、必要に応じて対応する仕事です。深夜の業務になりますし、トラブルも何が起こるか分かりません。
警備員の内勤は、基本的には体力はあまり使わない仕事になります。しかしその分、人と接する機会は業務内容的に多くなります。人と接する能力が高い方にはおすすめですし、対人スキルが大事になる分「人と関わりたくないから」という理由で警備員になった方は、もしかしたら向かないかもしれません。
警備の仕事が未経験の状態から内勤になるのも、できないわけではありません。でも、現場のことを知っているかどうかで、他の警備員や顧客からの対応も大きく変わるでしょう。基本的には、現場で経験を積んでからと考えた方がいいです。
警備員の内勤は、求められるスキルが現場とは違います。それを踏まえて、内勤をやるかを考えていきましょう。