4号警備とは身辺警護業務のことでいわゆるボディガードです。人に対しての危害を防止する目的で警備をおこないます。
著名人や有名アスリートなどを安全確保を担当するほか、最近では一般人の警護をおこなうこともある仕事です。
警備対象を守るという業務の性質上、危険が伴いますが、やりがいや充実感はどうでしょうか。ここでは詳しく紹介していきます。
4号警備は身辺警護業務であり、生命や財産の危機を抱えている対象に付き従い、警戒をし、安全の確保をおこなう役割を担います。
対象者に対する危害だけではなく、災害や交通事故といった被害から対象者を守るケースもあります。
災害や事故が発生した際は、対象者を迅速に安全な場所に避難させることや、危険から守る、ということを常に念頭に置いた危機感のより強い業務です。
4号警備が行う身辺警護と警察が行うそれとではどう違うのでしょうか。
警察が行う身辺警護は通称SP(セキュリティポリス)と呼ばれ、警察官が担います。警察官が行う警護のため、警察の権限による対応が望めます。
警棒で相手を制圧したり、ケースによっては拳銃を使用したりといったことも考慮に入れなければならないでしょう。
車輛を緊急走行させることもできます。
一方、4号警備が行う身辺警護は、民間の警備会社が実施しているサービス。たとえば、金属の警戒棒の使用は認められていますが、防御に特化した使用のみ可能になっています。
また、民間人の身分であるため、犯罪に対しても現行犯逮捕しかできません。ただし、高度な訓練や護身術などを用いて警護をすることが4号警備業務になります。
厚生労働省「賃金構造基本統計調査」(2021年度)による警備員全体の給料平均は次の通りです。
警備員全体の平均年収と比較すると、身辺警護を主な仕事とする4号警備の平均年収は正社員で420万円から550万円とかなり高い水準にあります。
しかし、ほかの警備員の仕事と比較しても、4号警備の求人は決して多いとは言えず、アルバイト目的でできる仕事でもありません。
警備会社の採用基準によっては身体能力の高さや格闘技の経験、さらには普通運転免許の保有、英会話スキルなどが問われることもあります。
4号警備の年収について地域別の詳しいデータは存在していません。そこで、警備員全体の地域別の給与で比較してみましょう。
まず、警備員の平均年収では中国地方、特に島根県が405万円と最も高い給与水準となっています。関東の場合は平均年収369万円ですから、それと比較しても高額です。また、最も年収が低い地域は長野県の283万円であることから、警備員の給与が地域によっては大差の生じることが伺えます。
ただし、4号警備の場合はほかの1号・2号・2号警備とは大きく異なる点もあることから、警備員全体の給与水準が当てはまるとは限りません。求人に申し込む前にしっかりとほかの警備会社などと比較して応募先を選んでください。
4号警備は正社員として勤務する場合がほとんどであるため、長く務めることで年齢ごとに平均収入に違いが見られるようになってきます。
例として、ここでは警備員全体の年収について、20代から70代までの中でどのように変化するのかを確かめてください。
4号警備は、ボディガードとして対象者の身辺警護にあたる業務です。対象者を危険から守るため、体を張る仕事ではありますが、その分、やり切った時の達成感はあるでしょう。
人の生命に関わる仕事のため、責任は重大ですが、やりがいのある業務であることは間違いないです。