警備会社も多くは人手不足に悩まされており、警備員として働きたいという意欲のある人に対して積極的に採用活動をしています。しかし警備員という仕事は、実は誰でもなれるものではなく、欠格事由という条件に当てはまってしまうと警備員の仕事に就くことはできません。この記事では、警備員の欠格事由について解説しますので、警備員という仕事に興味がある方は、是非参考にしてください。
「欠格事由」とは法律用語で、要求される資格を欠くという意味です。警備業法で警備員になれない条件が規定されています。警備員の欠格事由は、以下の8つの条件です。一つでも当てはまる場合は警備員になれません。
満18歳の未成年者は警備員という職業に就くことはできません。高校に進学せずに働きたいという場合でも、18歳未満の年齢では警備員として働くことは出来ません。
財産、収入などの不足により、借金の返済が困難な場合の救済措置として自己破産手続きが用意されています。この手続きは開始されると、当事者は法律上「破産者」と見なされ、資格や職業に制限が課せられます。警備員も制限が課される職業のひとつです。ただし自己破産の手続きが完璧に終了すれば資格や職業の制限が解除される「復権」となり、警備員の仕事に就くことが可能になります。
禁固や懲役の実刑をうけて刑務所に収監されたという場合、刑期を終えて刑務所から釈放されてすぐに警備員の仕事に就くということはできません。刑務所を出所後、5年が経過すれば、警備員への門戸が開かれます。
例えば警備員としての立場を悪用した犯罪に関わるなど、警備業法に違反した者は実刑を受けたか否かに関わらず、警備業法に違反した時点から5年間の間は警備員になることはできません。実際には警備業法に違反した者が警備員に復職できるケースは稀ですが、法律上は5年の経過で条件クリアとなります。
集団または常習的に犯罪を行う可能性の高い者は警備員にはなれません。該当する犯罪行為は幅広く規定されています。
暴力団に組員として所属している者だけではなく、いわゆる「フロント企業」など暴力団と関わりのある集団に属していたり、民事トラブルの解決を暴力団に依頼したことがある者なども、警備員の欠格事由に該当します。
アルコール、麻薬、大麻、あへん、覚せい剤の中毒者は、警備業法が定める欠格事由に該当します。
うつ病をはじめとする心の病や、身体を動かすことに支障がある人も警備員として働くことは出来ないという規定があります。しかし警備員として働いても問題ないとの、医師の診断があれば、警備員として働くことは可能です。
警備会社は独自の情報網や調査期間などとの連携を行っており、前職調査もしっかりと行っています。欠格事由に該当する者が警備員の求人に応募したとしても、面接に進む前に、ほぼバレているという場合がほとんどです。
嘘が露見せず、警備員として就職できてしまった場合でも、そうした嘘は時間の経過とともに露見する場合がほとんどです。バレた時点で警備員として働くことが出来なくなるばかりか、警備会社から訴訟を起こされる、警備員として取得した資格を取り消されるといったリスクもあります。
警備員という仕事就くためには、法律で欠格自由が定められています。欠格事由は時間の経過やご自身の努力でクリアできるものもあります。
なお、下記のページでは前職調査について詳しく解説していますので、こちらも参考にしてみてください。
警備の仕事別に「会社の安定性」「年間休日」「待遇」など、働きやすさに注目したおすすめの警備会社を紹介します。
【選定条件】
サンエス警備保障:警備保障タイムズが公開している「2022年売上ランキング」の売上100億円以上の企業23社を調査(2023年2月時点)して、
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・施設警備……施設警備を扱う19社の中で、HPで掲載されている待遇の要素、4項目「有給」「日払い対応」「研修費」の詳細がHP上で明記されているとしてサンエス警備保障を選出しました。
アルソック:警備保障タイムズが公開している「2022年売上ランキング」の売上100億円以上の企業23社を調査(2023年2月時点)して、
・機械警備……機械警備を扱う8社の中で、年間休日が120日あり、かつ一番売り上げが高い会社としてアルソックを選出しました。
アサヒセキュリティ:警備保障タイムズが公開している「2022年売上ランキング」の売上100億円以上の企業23社を調査(2023年2月時点)して、
・貴重品運搬警備……23社で唯一貴重品運搬警備のみを扱い、年間休日が111日以上あり、かつ一番売り上げが高い会社としてアサヒセキュリティを選出しました。
参照元:警備保障タイムズ:本紙独自調査 2022年警備業売上高ランキングhttps://kh-t.jp/articles/ranking2022.html