1号警備とは、ビルなどをはじめ商業施設や工場、学校などの施設を警備する業務です。
屋内の人が多い場所での業務が中心になり、国内警備業会社の半分ほどが1号警備を扱っています。
より具体的には、施設警備業務、巡回警備業務、保安警備業務、機械警備業務など。一般的な流れとして防災センターで監視待機をし、決められた時間に巡回をおこなうといった流れになります。
オフィスビルや商業施設、病院などの施設に常駐して警備を実施します。24時間勤務する当直勤務から日中のみのシフトなど、その施設によって異なるのが特徴です。
メインとなる業務は、施設の巡回、出入管理、来客者の受付など多岐にわたります。くわえて、施設の電気消灯や鍵管理なども担当するため、覚えることは幅広いといえるでしょう。
警備員が常駐していない施設を巡回し、警備や安全確認を実施します。その施設に異常がないか、トラブルや建物の破損といったアクシデントがないかを確認する業務です。
商業施設の場合、警備員がより強固な防犯にするため、目立つように巡回することがあります。巡回ルートや時間などは各施設によって異なるため、事前確認をしておきましょう。
デパートなどの商業施設において、店内巡回を実施します。万引きなどの犯罪を防止する業務です。私服でおこなう場合もあります。
施設内の安全を守るために館内トラブルに対応します。
空港で搭乗手続きをおこなう人を対象にX線機器、金属探知機などを使用して、所持品検査を行う業務です。空港での検査は1号警備の警備員がおこないます。
契約している施設のポイントごとにセンサーを配置し、動作状況をチェックして異常や侵入警報などの監視をおこなう業務です。
警備を常駐させる形式ではなく、異常警報を検知した場合に警備員が現場へ行くという流れになります。
1号警備の業務や場所について紹介してきましたが、その中でも特に代表的な業務といえば、やはり「施設警備」といえます。
1号警備の代表的な業務といえる「施設警備」についてもう少し掘り下げてみましょう。
ビルなどの通用口で本人確認をおこなう出入管理や、施設内に異常がないかどうかをチェックする巡回、シャッター開閉などをおこなう開閉業務などがあります。
くわえて、火災警報器が鳴った際、急病人が発生した際の緊急対応も業務のうちです。
2021年度に実施された厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」によれば、警備員の給料は平均して次の通りでした。
これに対し、当サイトで紹介している求人を例に取ると、各警備会社は1号警備の給与を次のような提示で募集しています。
このように実際には警備会社によってかなりのバラつきがあることがわかります。
施設警備の地域ごとの給与を比較すると、平均年収が最も高いところは四国で年収341万円となっています。中でも徳島県は350万円と給与水準が高い傾向にあります。
対して給与水準が低い地域は年収279万円の宮城県となっており、徳島県とは大きく差が開いています。関東は年収340万円であり、四国の水準とほぼ同等の値を示しています。
また、年収で比較した場合と時給で比較した場合では地域の平均給与にも違いが見られます。関東・関西・東海は時給においては高い給与水準を示しており、年収の高い四国は逆に時給だけ見ると低い傾向にあります。
1号警備を含め、警備員は年齢制限のないことが多く、年齢を重ねてから入職したとしても給与に差の少ない職業であると言われています。そのためミドルやシニアの活躍も目立つ職場です。
ただ、正社員の場合は年代によって給与アップも見込めることから、長く務めることで年収は次のように上昇していくことがあります。
1号警備は警備の仕事の中でも代表的な業務です。そのため求人も多く、さまざまな施設の警備を担当する可能性があります。警備会社によってはその警備スタイルにも違いがあることでしょう。また、決まった施設を担当することも多く、比較的給与が安定している傾向にあります。求人を月給で募集されていることも多く、安定した収入が見込めるのではないでしょうか。
警備の仕事はほかにも2号警備・3号警備・4号警備と種類があります。ほかの警備と比較して選んでみてください。