警備とビルメンテナンスは混同されやすい仕事ですが、実際には業務内容に大きな違いがあります。ここでは警備とビルメンテナンスの違いを解説するとともに、警備に向いている人・ビルメンテナンスに向いている人それぞれの特徴もご紹介します。
警備とビルメンテナンスは、防犯面での業務がメインか建物の点検・管理・保全がメインかという違いがあります。
警備は建物の異常がないかを確認するとともに、利用者が快適に過ごせるように努めるのが仕事です。巡回業務や監視カメラの確認・チェック、入退館受付、駐車場管理、緊急時の対応、鍵の管理などが業務内容となっています。不審者などから建物や利用者の安全を守るための巡回が含まれており、防犯面での業務がメインです。
それに対しビルメンテナンスは、電気設備や空調設備、給排水衛生設備、消防設備、建築設備などの設備が正常に働いているかを確認するのが主な仕事。異常を察知した際は、原因の追求と解決を行います。建物の点検・管理・保全業務がメインです。利用者の接する場面もありますが、基本的には機械と向き合う仕事といえます。
警備に向いている人の特徴をご紹介します。
現場にもよりますが、暇な時間が多い場面も少なくありません。暇な業務をラッキーと思えるか、苦痛に思うかによって警備の向き不向きが判断できるでしょう。忙しい仕事の方が良い、大変な仕事のほうがやりがいを感じられるという人は警備にはあまり向いていないのかもしれません。
配属先の現場によって忙しさは大きく変わるため一概には言えませんが、暇な時間に耐えられる人は警備に向いているといえるでしょう。
3号・4号警備の仕事は1号・2号警備と大きく状況が異なり、体力的にキツイのが特徴です。過酷な業務が予想される場合も多く、格闘技の訓練等が実施されることも。体力に自信がある人は向いている仕事です。
ビルメンテナンスに向いている人の特徴をご紹介します。
ビルメンテナンスは資格を取得する機会の多い職業です。上司からも「次の資格は何を取るのか?」と聞かれることも多いでしょう。機械と向き合う仕事のため、電気やボイラー、熱源などの資格取得は必要になります。コツコツ勉強できる人や資格取得を苦に思わない人であれば、ビルメンテナンスの仕事をこなせるでしょう。
ビルメンテナンスの仕事は、トラブルが起きた際に忙しくなります。新人のうちはトラブル慣れしていないため、設備に異常が発生した際にあたふたして上司に頼ることが多くなるでしょう。経験を積み重ねるうちにスムーズに対処できるようになりますが、とっさの判断力・機転の良さに優れている人であればすぐに慣れることができます。