機械警備に従事する際に必要な資格「機械警備業務管理者」についてご存じでしょうか。機械警備に勤務する方以外にはあまり知られていませんが、持っていると給与アップやキャリアアップにつながる可能性が高い国家資格のひとつです。
機械警備業務管理者とは、機械警備の高度な専門知識や業務管理能力を持つことが認められている資格です。警備業法では、機械警備を行うにあたり、基地局ごとに機械警備業務管理者の有資格者を1名以上選任することが義務付けられています。そのため、機械警備会社からもニーズが高い資格であると分かります。
機械警備の現場では、無人セキュリティ装置が発報したとき、いかに適切な判断と迅速な行動ができるかが求められます。場合によっては警察や消防との連携も必要です。そのため、現場での適切な判断や管理、指揮ができる人物の配置が不可欠となります。
機械警備業務管理者は、機械警備の現場の適切な管理・指揮を行う重要なポストに就けるだけの知識と能力を持っていることを証明できます。資格を持っていれば資格手当がもらえるため、収入アップの可能性があるでしょう。機械警備の現場で重要なポストに選任されれば、役職手当などでさらなる収入アップを期待できます。
昨今では、AIやIT技術を駆使したセキュリティシステムによる機械警備が増えてきています。機械警備の資格を持っていれば、AIやITに詳しいと見られて好待遇が期待できるでしょう。
機械警備業務管理者を取得するには、まず申し込みをして講習を受講し、修了考査に合格しなくてはなりません。その後、資格者証の交付申請をすれば取得できます。詳しい流れは以下の通りです。
機械警備業務管理者の認定は各都道府県の公安委員会ですが、申し込みは各都道府県の警備業協会か所管の警察署で受け付けています。
受け付けの流れは1次~3次まであり、講習が開催される場所によって日程は異なります。各所のスケジュールを事前に調べたうえで申し込みを行いましょう。
東京都警備業協会で受講する場合、申し込みの流れは以下の通りです。
※参照元:一般社団法人東京都警備業協会「機械警備業務管理者講習 申込方法」 (https://www.toukeikyo.or.jp/education/machine_info.html)
受講料の納入期間までに受講料を納めたら、講習を受講できます。受講料は全国共通で39,000円で、講習期間は4日間です。講習期間の最終日に修了考査が行われます。
主な講習内容は以下の通りです。
上記の講習をすべて受けたあと、最終日に修了考査が行われます。
試験に合格するには、修了考査で80%以上の得点を取得しなくてはなりません。ただ、難易度が高いわけではないので、講習をしっかり受講していればある程度の合格は見込めるでしょう。
修了考査に合格した場合のみ、機械警備業務管理者資格者証の交付申請の手続きを行えます。
機械警備業務管理者は、修了考査に合格しただけで資格がもらえるわけではありません。資格者証を得るには、公安委員会に必要書類とあわせて資格者証の交付申請をし、手数料を支払う必要があります。
また、基本的に誰でも講習や試験を受けられますが、欠格要件に該当する場合、修了考査に合格しても資格者証は交付されません。
欠格要件とは、警備業法第三条の警備要件に該当する人物です。受講する前に、念のため欠格事由を確認しておきましょう。
※参照元:警視庁「機械警備業務管理者資格者証の取得方法」 (https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/tetsuzuki/keibi/k_keibi/kikai/index.html)
G-GOV法令検索「警備業法」 (https://laws.e-gov.go.jp/law/347AC0000000117#Mp-Ch_2)
警備の仕事別に「会社の安定性」「年間休日」「待遇」など、働きやすさに注目したおすすめの警備会社を紹介します。
【選定条件】
サンエス警備保障:警備保障タイムズが公開している「2022年売上ランキング」の売上100億円以上の企業23社を調査(2023年2月時点)して、
・交通誘導警備・雑踏警備……交通誘導警備を扱う7社・雑踏警備を扱う3社の中で、週一からシフト組める会社で、かつ売り上げが一番高い会社としてサンエス警備保障を選出。
・施設警備……施設警備を扱う19社の中で、HPで掲載されている待遇の要素、4項目「有給」「日払い対応」「研修費」の詳細がHP上で明記されているとしてサンエス警備保障を選出しました。
アルソック:警備保障タイムズが公開している「2022年売上ランキング」の売上100億円以上の企業23社を調査(2023年2月時点)して、
・機械警備……機械警備を扱う8社の中で、年間休日が120日あり、かつ一番売り上げが高い会社としてアルソックを選出しました。
アサヒセキュリティ:警備保障タイムズが公開している「2022年売上ランキング」の売上100億円以上の企業23社を調査(2023年2月時点)して、
・貴重品運搬警備……23社で唯一貴重品運搬警備のみを扱い、年間休日が111日以上あり、かつ一番売り上げが高い会社としてアサヒセキュリティを選出しました。
参照元:警備保障タイムズ:本紙独自調査 2022年警備業売上高ランキングhttps://kh-t.jp/articles/ranking2022.html