警備員の仕事は、社会の安全を守る上で非常に重要な役割を担っています。そのキャリアの中で、多くの人が目指すのが隊長というポジションです。今回は、警備員の隊長になるためには何が必要か、そしてその道のりがもたらす大きなやりがいとメリットについて解説します。
警備員の隊長とは、警備を行う現場で働く警備員全体をまとめるリーダーのことです。単に警備業務を行うだけでなく、チームの指揮・監督、そして会社と現場をつなぐ重要な役割を担います。
具体的には、以下のような多岐にわたる業務を行います。
隊長は、現場の警備員を統率し、安全かつ円滑に業務を遂行させるための「要」となる存在です。責任は重いですが、その分、チームを成功に導く大きなやりがいと、収入アップやキャリアアップといったメリットがあります。
隊長になると、自分の仕事だけでなく、チーム全体の安全と成功を背負うことになります。チームをまとめ、無事に任務を終えたときの達成感は格別です。また、警備を通じて社会に貢献しているという誇りや、顧客からの感謝を直接感じられるため、仕事に対するモチベーションが大きく上がります。
隊長という重要なポジションには、責任に見合った給与が支払われます。多くの会社で役職手当や職務手当が支給されることがあり、収入が増えるケースがあります(会社・現場により差があります)。また、会社からの信頼が厚くなることで雇用が安定し、将来的には内勤の管理職など、さらに上のキャリアを目指す事も可能です。
隊長としてチームを率いることで、リーダーシップ、マネジメント能力、コミュニケーション能力が自然と身につきます。また、トラブルに冷静に対応する問題解決能力も養われます。これらのスキルは、警備業界だけでなく、どのような仕事にも役立つため、自分自身の大きな成長につながります。
隊長を目指すなら、まず警備業務に関する資格を取ることが重要です。
特に、警備業務検定(交通誘導警備業務、施設警備業務など)は、専門的な知識と技術があることの証明になります。 これらの資格は、警備員としての信頼を高め、昇進に有利に働きます。
また、自衛消防技術の認定証や上級救命講習(修了で認定証)など、緊急時に役立つ講習・認定も、隊長としての評価を高めるのに有用です。
なお、隊長は法令上の資格必須職ではなく、要件は会社や現場により異なります。
隊長には、個人の能力だけでなく、チームをまとめる力が求められます。日々の業務では、積極的に後輩の指導にあたったり、チームメイトと円滑なコミュニケーションを取るように心がけましょう。
また、予期せぬ問題が起きた際に、冷静に判断し、チームに的確な指示を出す経験を積むことも重要です。
このような経験を通じて、自然とリーダーシップが磨かれ、隊長にふさわしい人材と認められるようになります。
警備員の隊長は、現場の警備チームを指揮・監督する重要な役割を担います。単に警備を行うだけでなく、チームの育成や管理、顧客との連携など、多岐にわたる業務を行います。
隊長になるためには、警備業務検定などの資格を取得し、専門性を高めることが不可欠です。また、日々の業務を通じて、チームをまとめるリーダーシップや、後輩を指導する能力を磨くことも重要です。
隊長への道は、警備員としての専門性を高めることと、リーダーとしての資質を磨くことの両輪で成り立っています。
警備の仕事別に「会社の安定性」「年間休日」「待遇」など、働きやすさに注目したおすすめの警備会社を紹介します。
【選定条件】
サンエス警備保障:警備保障タイムズが公開している「2022年売上ランキング」の売上100億円以上の企業23社を調査(2023年2月時点)して、
・交通誘導警備・雑踏警備……交通誘導警備を扱う7社・雑踏警備を扱う3社の中で、週一からシフト組める会社で、かつ売り上げが一番高い会社としてサンエス警備保障を選出。
・施設警備……施設警備を扱う19社の中で、HPで掲載されている待遇の要素、4項目「有給」「日払い対応」「研修費」の詳細がHP上で明記されているとしてサンエス警備保障を選出しました。
アルソック:警備保障タイムズが公開している「2022年売上ランキング」の売上100億円以上の企業23社を調査(2023年2月時点)して、
・機械警備……機械警備を扱う8社の中で、年間休日が120日あり、かつ一番売り上げが高い会社としてアルソックを選出しました。
アサヒセキュリティ:警備保障タイムズが公開している「2022年売上ランキング」の売上100億円以上の企業23社を調査(2023年2月時点)して、
・貴重品運搬警備……23社で唯一貴重品運搬警備のみを扱い、年間休日が111日以上あり、かつ一番売り上げが高い会社としてアサヒセキュリティを選出しました。
参照元:警備保障タイムズ:本紙独自調査 2022年警備業売上高ランキングhttps://kh-t.jp/articles/ranking2022.html