主な仕事内容は、核燃料物質等の危険物を運搬するときに、盗まれたりしないように警備することです。例えば核燃料が盗まれるなどということは、国家の一大事と言っても過言ではありません。大変責任重大な仕事だというのが大きな特徴でしょう。そのためには、専門的な資格が必要だというわけです。
核燃料輸送警備業務検定の試験科目を調べました!
1級の検定試験では、核燃料とか原子炉に関する法律、原子の構造やウラン核分裂などについての専門知識が出題されます。特殊かつ重要な仕事ですので、必要な知識やスキルも高くなります。放射線測定器具の取り扱い方法等についての出題もされます。
化学兵器とか細菌兵器等についても習得が必要です。これはテロ対策のために必要な知識になるからです。
1級・2級試験とも16,000円(税込)
日時や内容は警視庁のホームページなどに案内が出ますので、よくチェックしておきましょう。
核燃料輸送警備業務検定には1級と2級があります。2級に関しては受験資格等は特になく、「公安委員会による直接検定」「特別講習指定機関による特別講習」のどちらかを受講し、修了考査で合格することで手に入れることができます。とはいうものの、資格の内容自体は、核燃料に関することから警備のことまで、大変専門的になりますので、合格するのは結構難しいです。
そして1級に関しては、2級を取得した後に1年以上実務に従事することで取得資格が得られます。ただ、そこで次に試験をクリアできるかどうかです。1級を取れば、資格の面で言えばその分野のスペシャリストになれます。だからこそ、仕事に困ることはなく、多くの企業から引く手あまたになるでしょう。
仕事においては、資格取得者としてしっかりと実務をこなすだけでなく、現場のリーダー等の役割も与えられますから責任は重くなります。
直接検定も特別講習受講後の修了考査も90点以上が合格ラインです。
核燃料輸送警備は、他の警備業務と比べてもかなり特殊で、需要も他ほどは高くないのが現状です。ですが、専門的な仕事ですし、それに携われる人間というのは限られてきます。この資格を持っていれば、他の人がなかなかできない貴重な経験をたくさんできることでしょう。