ここでは、災害時に警備員が取るべき行動や備えについて、状況別にわかりやすく解説します。
警備業界では、自然災害時に命を守るための基本行動として「安全3原則」が定められています。
これらは「業務よりも命を優先する」といった原則に基づいています。現場で災害が起きた際は、まず自身の安全を確保する判断が求められます。
参照元:(PDF)全国警備業協会(AJSSA)公式サイト(https://www.ajssa.or.jp/wp/wp-content/themes/ajssa/pdf/health/disaster-prevention/disaster-prevention.pdf)
災害時には自治体からの警報や避難情報、本部からの指示が発信されるのが基本です。警備員は常に情報を確認し、指示に従って迅速に行動する必要があります。特に気象警報や避難指示が発令された場合は、現場の安全を確認したうえで、速やかに行動を開始することが命を守る行動になります。
災害の種類によって、警備現場で求められる対応は大きく異なります。ここでは代表的な災害別に、現場での行動のポイントや注意点を整理して紹介します。
地震が発生した際には、まず身の安全を確保するのが優先です。揺れが収まった後は、周囲の状況を確認し、適切な対応を取る必要があります。
以下のポイントを意識して行動しましょう。
これらの行動を迷いなく実行できるよう、日頃から避難訓練や情報共有を徹底しておきましょう。
風雨が激しい状況下では、転倒や視界不良による事故のリスクが高まります。特に交通誘導など屋外業務の場合は、安全な場所への退避を早めに判断することが大切です。水位が急に上昇している場所や、地盤が緩んでいる地域では、道路の冠水や崩落がいつ起きてもおかしくありません。
現場状況を冷静に観察し、危険があると判断した時点で業務を中止し、避難行動に移りましょう。熱中症にも注意が必要です。特に真夏の屋外では、作業中に異常を感じた場合すぐに報告し、体調を優先に行動してください。
山間部や斜面付近では、豪雨や地震により土砂災害が突然発生することがあります。地面からの異音や濁った水の流れ、斜面のひび割れといった前兆に気づいた場合は、即座にその場を離れて安全な場所へ避難しましょう。
火災が発生した場合、初期対応よりも避難誘導と自分の安全確保が優先です。煙が発生している場合は姿勢を低くして移動し、逃げ道を確保してください。火災報知機や設備異常を確認したら、本部や施設担当者に速やかに報告し、連携体制を整えることが重要です。
災害発生時に迅速かつ的確な行動を取るためには、平時からの備えが欠かせません。警備業者として取り組むべき準備や体制について解説します。
災害時に慌てず行動するためには、平時からの備えが不可欠です。事業所ごとの対応マニュアルを整備し、定期的な訓練を実施することで、いざというときの判断力と対応力を養うことができます。
また、現場に必要な防災用品(ヘルメットや懐中電灯、非常用連絡手段など)を整えておくことで、対応の質とスピードが向上します。
災害時の対応については、顧客との事前の合意が欠かせません。特に「警備業務を中止する判断者」や「中止時の免責事項」は、契約書で明確に定めておきましょう。
これにより、現場の警備員が的確に避難行動を選択しやすくなり、トラブルの回避にもつながります。
災害時の警備業務は、自身の安全を守りながら、現場全体の秩序と安全を保つ難しさがあります。しかし、安全3原則と災害種別ごとの対応ポイントを理解しておくことで、冷静に対応できる可能性は高まります。
日頃からの備えと訓練、そして明確な判断基準の共有が、緊急時の被害を抑えられる鍵です。警備員一人ひとりが「命を守る行動とは何か」を常に意識して業務にあたることが、結果として社会の安全につながっていくでしょう。
警備の仕事別に「会社の安定性」「年間休日」「待遇」など、働きやすさに注目したおすすめの警備会社を紹介します。
【選定条件】
サンエス警備保障:警備保障タイムズが公開している「2022年売上ランキング」の売上100億円以上の企業23社を調査(2023年2月時点)して、
・交通誘導警備・雑踏警備……交通誘導警備を扱う7社・雑踏警備を扱う3社の中で、週一からシフト組める会社で、かつ売り上げが一番高い会社としてサンエス警備保障を選出。
・施設警備……施設警備を扱う19社の中で、HPで掲載されている待遇の要素、4項目「有給」「日払い対応」「研修費」の詳細がHP上で明記されているとしてサンエス警備保障を選出しました。
アルソック:警備保障タイムズが公開している「2022年売上ランキング」の売上100億円以上の企業23社を調査(2023年2月時点)して、
・機械警備……機械警備を扱う8社の中で、年間休日が120日あり、かつ一番売り上げが高い会社としてアルソックを選出しました。
アサヒセキュリティ:警備保障タイムズが公開している「2022年売上ランキング」の売上100億円以上の企業23社を調査(2023年2月時点)して、
・貴重品運搬警備……23社で唯一貴重品運搬警備のみを扱い、年間休日が111日以上あり、かつ一番売り上げが高い会社としてアサヒセキュリティを選出しました。
参照元:警備保障タイムズ:本紙独自調査 2022年警備業売上高ランキングhttps://kh-t.jp/articles/ranking2022.html